夜ごとの美女

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2009年 05月 14日

霧立のぼる(きりたち のぼる)「人情紙風船」(1937)

29歳の若さで、日中戦争のさなか戦病死した天才監督山中貞雄の遺作「人情紙風船」(1937)で、主人公の一人、江戸の貧乏長家に住む髪結いの新三(中村翫右衛門)が地元のやくざの親分弥太五郎源七(市川笑太朗)への面当てに誘拐する白子屋の娘お駒役の霧立のぼる(1917〜72)が今宵の美女。霧立のぼるはその芸名からも想像できるように、宝塚歌劇団出身。
この映画のもう一人の主人公、長屋に住む浪人海野又十郎(河原崎長十郎)が仕官の口を頼もうとしている毛利三左衛門(橘小三郎)は、白子屋の娘お駒をさる高家の武士の嫁にしようと画策しているが、当のお駒は番頭の忠七(瀬川菊乃丞)とできていて・・・
ああ、人情は紙風船の如し・・・、これは故きを温ねたら新しきと何ら変わらないという、そんな切ないお話しである。


《天才山中貞雄監督の他作品》
[喜代三(Kiyozo)「丹下左膳余話・百万両の壷」(1935年)]
[原節子(Setsuko Hara)「河内山宗俊」(1936年)]




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二言目には忠七、忠七なお駒だったりして・・・

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髪結いの新三は金策のため、商売道具を質草にと白子屋の番頭忠七に頼み込むのだったが・・・

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・・・忠七の、バカ・・・、いくじなし・・・

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情けなさのきわまりな海野又十郎は、新三のお駒誘拐の片棒を担いでしまい・・・

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忠七に駆け落ちを持ちかけるお駒・・・。

by nightly | 2009-05-14 21:00 | 日本の女優 | Comments(6)
Commented by kugayama2005 at 2009-05-15 22:16
人情紙風船には映画のいろいろな要素が周密につまっていて、その後、みんなが真似していますね。
Commented by nightly at 2009-05-18 00:24
散人せんせ、勉強になりますぅ!
Commented by kugayama2005 at 2009-05-18 01:44
えーと、例えば、
 紙風船の冒頭の葬式場面は・・・
  黒澤が「どん底」でまるっきりコピーしてますよね。
Commented by nightly at 2009-05-18 22:14
ふーむ、なるほどなるほど・・・、勉強になりますぅう!!
「どん底」観なおさなくっちゃ!!
Commented by kugayama2005 at 2009-05-19 08:44
さいきん映画の記憶が希薄化していてあてにならないんだけど、
「七人の侍」なんかはジョン・フォードだらけですよね。
これらはパクリじゃなくて、いわゆるオマージュなんだとおもう。
Commented by nightly at 2009-05-21 00:23
そうそう、オマージュ、オマージュ!
ところでオマージュって、粒あん?それともこしあん?
実は、我が「夜ご美」はボクの記憶のデータ化なのであります!


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