1965年の大ヒット曲「夢見るシャンソン人形(Poupee de cire, poupee de son)」の記憶だけを残して1969年にフランス・ギャル(1947〜)は音楽の世界から消えてしまう。その後シンガーソングライターのミシェル・ベルジェと運命的な出逢いをし、1975年に復活を果たす。’76年に二人は結婚し、公私ともに充実した日々を送るも’92年に夫・ベルジェが心臓発作で急逝し、その後、彼女自身も乳ガンに冒されるという悲運に見舞われ’97年以降は残念ながら活動休止状態である。
さて、このアルバムはそんなフランス・ギャルの音楽的にも充実した時代の1枚であり、かつてのフレンチ・ロリータなイメージを払拭するような力強さを感じる。
このアルバムを手にしたとき、実はミシェル・ファイファーかと勘違いするところだった。