こんな可愛い顔をして、山中千尋は一筋縄ではいかない。お利口さん過ぎるのかいぢわるなのか、なかなか簡単には音に酔わせてはくれない。こんな華奢な身体で、ぐいぐい、強引にマイ・ウェイ!
最初にこのアルバムを聴いた時は、ちょっとついていけないかもと及び腰になったけど、二度三度聴くうちにすっかり身体が馴染んで、勝手に揺れている。それにしても4曲目の“RTG”の疾走感には参ってしまった。それから10曲目の“MODE TO JOHN”のスリリングな味わい!と、11曲目のスタンダード“縁は異なもの”の意外性!!もね。そして、そして、ラストのスタンダード“THAT'S ALL”でしっかりこのアルバムを締めてくれた。ご馳走様!久しぶりにジャズの興奮を味わうことができた。こうなるといっそオトコなんかお払い箱にしてしまっても構わない!と言う気にもなるね。