1970年代はポップミュージックの爛熟期だった。LPレコードという315×315mmの世界にアートとミュージックの理想的なカップルの関係が永遠に続くかと思われたものだった。そう、CDが登場するまでは・・・。
ヴァレリー・カーター(1954〜)は1970年代後半に2枚のアルバムを残してボクらの前から姿を消した(その後1996年にアルバムを出し、活動を再開している)。全面に彼女の顔写真のアップがモノクロで印刷されたレコードジャケットは、今でも開かずのボクのレコードラックの奥に密やかに眠っているはずである。
1曲目の「CRAZY」から2曲目の「DA DOO RENDEZVOUS」までをボクは好んで繰り返し聴く。