夜ごとの美女

sleepyluna.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2010年 01月 15日

ヴァリー・ノイツィル(Valerie Neuzil)(1894〜1917)

全く個人的な嗜好で申し訳ないが、好きな画家を言ってごらんと言われたら、ボクは躊躇なく1番にエゴン・シーレ(Egon Schiele/1890〜1918)を名指しする。
ものの弾みにあと3人選ぶとするとオディロン・ルドン(Odilon Redon/1840〜1916)、サム・フランシス(Sam Francis/1923〜1994)、フリーデンスライヒ・フンデルトワッサー(Friedensreich Hundertwasser/1928〜2000)ということになろうか。
さて、シーレネタなどと口が滑ってみたものの、だがしかし、あくまでもここは「夜ごとの美女」、シーレにゆかりの美女でなければ趣旨に反する・・・と言うわけで、シーレをシーレたらしめた運命の女、年がずっと離れた友人でもある絵の先輩グスタフ・クリムト(Gustav Klimt/1862〜1918)から譲り受けた(?!)モデル、ヴァリー・ノイツィル降臨!であります。
ところでシーレの写真は数多残されているが、肝心のヴァリーの写真はほとんどなくて、仕方がないのでシーレが彼女をモデルにして描いた絵から想像の翼を拡げて、ヴァリーの人となりをイメージすることにしよう・・・。


[モンパルナスのキキ]



ヴァリー・ノイツィル(Valerie Neuzil)(1894〜1917)_e0042361_2362462.jpg


ヴァリー・ノイツィル(Valerie Neuzil)(1894〜1917)_e0042361_2363640.jpg


ヴァリー・ノイツィル(Valerie Neuzil)(1894〜1917)_e0042361_2373954.jpg


ヴァリー・ノイツィル(Valerie Neuzil)(1894〜1917)_e0042361_238260.jpg


ヴァリー・ノイツィル(Valerie Neuzil)(1894〜1917)_e0042361_23185564.jpg

ヴァリーはシーレの絵のモデルでもあり恋人でもあったわけだが、シーレが後に結婚するエディットに心が移ったのを察してシーレのもとを去ってゆく。
このヴァリーを描いた最後の作品「死と乙女」(1915)はシーレのヴァリーに対する罪の意識が色濃く反映され、自身の投影と思われる男の顔は暗くどんよりしている。

ヴァリー・ノイツィル(Valerie Neuzil)(1894〜1917)_e0042361_2329311.jpg

因みにクリムトはヴァリーをこんな風に描いていた・・・。

by nightly | 2010-01-15 21:00 | 墺太利のモデル | Comments(7)
Commented by haha at 2010-01-16 23:57 x
こんばんは

う~む・・すごい・・
やっぱりシーレです・・
日々の煩わしさがすっ飛んで行きます
一気に初めてシーレを知った10代に心が戻ります

どこかで読んだと思うのですが
ヴァリーはシーレと別れた後、従軍看護婦になり、戦地で伝染病に罹り亡くなったと・・・
もし真実ならば、そんな人生をちょっとだけ羨ましく思ったり
魅力的な女性だと思ったり・・・
とにかく直感ですが、ヴァリーという女性が好きです
Commented by haha at 2010-01-17 00:07 x
クリムトの描いたヴァリー初めて見ました
綺麗ですね・・
Commented by nightly at 2010-01-18 00:29
hahaさん、こんばんは
そう、シーレと別れた後ヴァリーは赤十字に加わり、
第一次世界大戦中の1917年、従軍看護婦として赴任した
ダルマチア地方の陸軍病院で猩紅熱で亡くなったことになっています。
Commented by haha at 2010-01-18 09:21 x
おはようございます

ありがとうございます
事実だったのですね
もう100年も前に・・
nightlyさんは、紹介して下さった中でどの作品がお好きですか
Commented by nightly at 2010-01-18 23:33
やっぱり一番最初の絵でしょうか・・・。
ボクの中ではこういうニュアンスの絵が最もシーレらしいと思うので・・・。
Commented by haha at 2010-01-19 23:16 x
こんばんは
そうですね、シーレらしいです
Commented by nightly at 2010-01-22 23:17
ボクはどちらかというと彼の素描が好きなんです。


<< ジェーン・バーキン(Jane ...      ピア・アンジェリ(Pier A... >>