映画のオープニング、ニューイングランドの四季折々の美しい風景をバックに、“My name is Allison MacKenzie……”と、清楚で透明な女性のナレーションが重なってくる・・・。
第二次世界大戦下、ペイトン・プレイスというニューイングランドの架空の町を舞台に、作家志望の女子高生アリソン・マッケンジーの目を通して語られる人間ドラマで、ヒロインのアリソンを演じているのがこれが映画デビューのダイアン・ヴァーシ(1938〜92)。
いわゆる美人というのではないけれど、深くて透明な彼女の瞳は、いつもこちらが見つめられているような気にさせて、放っておけなくなる。