藤谷美和子（ふじたに・みわこ）「それから」（1985年）、其の壱

《森田芳光監督を巡る美女たち・・・⑤》
何かとへんてこりんな逸話だけが残ってしまったような藤谷美和子（1963〜）だけど、久しぶりに森田監督がらみでこの映画を観たら、やっぱり良いじゃあないのと、切ないほどにうっとりしてしまった！
原作は勿論かの夏目漱石の小説で、森田監督の器用さというかうまさを感じる森田作品の中でもボクの多分一番好きな映画かも・・・
主人公・長井代助役の松田優作と大学時代の友人・平岡（小林薫）の妻・三千代役の藤谷美和子の抑えた演技が秀逸で、彼らの内に秘めた情念がぶつかり合う火花で火傷しそう・・・って、ね。


［藤谷美和子（Miwako Fujitani）「ビリーヴァーズ」（1995年）］




なんと言ってもこのオープニングのモノクロ写真ですよ！




















代助の左は三千代の兄・菅沼（風間杜夫）。代助、平岡、菅沼の三人は大学時代の友人。