逢いたいと思っていたひとにやっと逢えたという感じ。桂木洋子(1930〜)はボクの中では伝説の女優だった。残念ながらこの黒澤映画では、彼女は結核を患っており、ついに布団から出ることはなかったが・・・、できることなら飛び跳ねている彼女を観たかった。しかたがない、次の機会を待つことにしよう。
それにしても噂通り、可憐なお姿!映画自体は黒澤作品の中では、人物の設定が単純で厚みに欠けると思うのだが・・・。

新進画家の青江(三船敏郎)が弁護士の蛭田(志村喬)の家を訪ねると、病気で寝たきりの娘・正子(桂木洋子)が迎えてくれた。

正子は父の不正を見抜いていて・・・。

父の弁解を丸ごと受け入れる娘。

クリスマスの夜、声楽家・西条美也子(山口淑子)が唄う「きよしこの夜」に青江はオルガンで伴奏をして正子を励ます。

正子の純粋さ、可憐さに惹かれ度々訪れる青江だったが・・・。