夜ごとの美女

sleepyluna.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2005年 11月 17日

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)

逢いたいと思っていたひとにやっと逢えたという感じ。桂木洋子(1930〜)はボクの中では伝説の女優だった。残念ながらこの黒澤映画では、彼女は結核を患っており、ついに布団から出ることはなかったが・・・、できることなら飛び跳ねている彼女を観たかった。しかたがない、次の機会を待つことにしよう。
それにしても噂通り、可憐なお姿!映画自体は黒澤作品の中では、人物の設定が単純で厚みに欠けると思うのだが・・・。

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_2249412.jpg
新進画家の青江(三船敏郎)が弁護士の蛭田(志村喬)の家を訪ねると、病気で寝たきりの娘・正子(桂木洋子)が迎えてくれた。
桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_22492175.jpg

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_2250575.jpg
正子は父の不正を見抜いていて・・・。
桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_22513467.jpg

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_22515435.jpg

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_22521839.jpg

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_2254041.jpg

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_22543297.jpg
父の弁解を丸ごと受け入れる娘。
桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_22544923.jpg

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_22551049.jpg
クリスマスの夜、声楽家・西条美也子(山口淑子)が唄う「きよしこの夜」に青江はオルガンで伴奏をして正子を励ます。
桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_22553277.jpg

桂木洋子(Yoko Katsuragi)「醜聞〈スキャンダル〉」(1950年)_e0042361_2256090.jpg
正子の純粋さ、可憐さに惹かれ度々訪れる青江だったが・・・。

by nightly | 2005-11-17 23:13 | 日本の女優 | Comments(8)
Commented by kugayama2005 at 2005-11-18 06:53
山口淑子との旅館の場面で、手すりに手ぬぐいが干してあったような。ムカシの人は皆そうしたなあ、と思いました。それからバイクがやたらかっこよかったなあ。・・・という部分と、この志村喬が出てきますョ的世界とうまくつながっていないのでこの映画は、ちょっとね。そう、まさに桂木洋子さんの結核闘病記にしたほうがよかったな。
Commented by nightly at 2005-11-18 23:09
そう、手ぬぐいなんだよねー・・・。この映画の三船敏郎、オートバイとともにかっこよかったよねー・・・。
Commented by kugayama2005 at 2005-11-19 06:47
近々黒澤映画全編見直しをしようとおもうのですが、やはり三船なくして黒澤映画は成り立たないと思う。三船は一種の天使だよ。
Commented by Miss Universo at 2013-09-29 13:12
エンジェル・アイズ

柏木洋子さんのキラキラと輝く澄んだ眼差し、まるで天使みたいですね。上から5番目の慈しみにみちた柔らかい表情ときたらマリア様のよう。どこかはかなげで浮世離れした可憐さ。nightly先生が「伝説の女優だった」と仰るのも、むべなるかなです。

「結核ながら星のような綺麗な心を持っている娘」役といえば、宮崎駿『風立ちぬ』のヒロイン菜穂子の凛とした佇まいが思い出されますが、今やめったにお目にかかれませんね、心の美しさが表情に滲む女性って。そもそも奥ゆかしい女性はミスコンなんて恥ずかしがって出ませんから。でもほんとうに美しいのは、そういう方です。

さて、彼女の「純粋さ、可憐さに惹かれ度々訪れる青江」役の三船敏郎さんですが先日、昭和のまだ木造平屋ばかりだった渋谷の交差点をご自慢の白いオープンカーで颯爽と走り抜けるセピア色のお写真を見かけました。久我山先生の「三船は一種の天使だよ。」とのお言葉・・胸に染みます。
Commented by Miss Universo at 2013-09-29 23:28
nightly先生、こんばんは。

柏木ではなくて桂木洋子さんですね、(彼女に)失礼しました。こんな素敵な女優さんがいたのですね、などとも書いておりましたが字数制限で送信できず削っております。映画は先生方の百分の一も観ておりませんので、うぷぷ。。とか、あんまりからかわないで下さいませ^^;
Commented by nightly at 2013-09-29 23:35
そうなんです!我が「夜ご美」といたしましては、取り敢えず女性に限ってですが、本当の本物の美女(・・・うぷぷ)を夜ごと追い求めているわけであります。
因みに、散人和尚(久我山)もたまにはハットする言葉を発せられることもあるのです。
Commented by Miss Universo at 2013-09-30 00:23
>散人和尚(久我山)もたまにはハットする言葉を発せられることもあるのです

とんでもない、久我山先生は大変な御方です。昔仔細にコメントしていらした頃はなんど蒙を啓かれハットしたことか・・。最近は達人ゆえのあまりの省エネに理解困難なこともございますが、それはひとえに小生の修行不足ゆえ。精進あるのみです。

そういえばネリー・マッカイ嬢の『ゲット・アウェイ・フロム・ミー』の愉快な歌唱になんだこれはと検索し、コメント欄のやりとりを拝見したのが「夜ご美」さまとのなれそめ(?)だったような。「ネリマキちゃん」なる愛称があまりにシックリきて、以来ずっと彼女はネリマキちゃんなのです。久我山先生、お見事でございました。

ネリー・マッカイ(Nellie McKay)「ゲット・アウェイ・フロム・ミー」(2004)
http://sleepyluna.exblog.jp/6510144/
Commented by nightly at 2013-10-01 00:19
Miss Universoさん、こんばんは
そうそう、散人和尚とのつきあいも四十数年になりまして、達人になると用いる言葉も控え目。ほとんど謎掛け問答のようであります。


<< セリーヌ・ディオン(Celin...      アンジェラ・ゲオルギュー(An... >>