このアルバム以前のアナ・カラン(1958〜)は実はよく知らない。どうやらこれ以前のアナはオーソドックスなボサノバの歌い手だったようだ。が、このアルバムは「おいしい水」をはじめとするボサノバのスタンダードをかなりコンテンポラリーなアプローチで歌っている。アルバムのなかでカーペンターズの名曲「クロース・トゥ・ユー」やスティーヴィー・ワンダーの「オーヴァージョイド」を英語で歌っているのだが、その舌足らずなたどたどしさはご愛敬!
それ以前のANAからANNAへ、アナのスペルも変わっている。心機一転という訳である。