昔々、新宿の名画座で大島渚の「新宿泥棒日記」を観た。確か新宿紀伊国屋書店が舞台の一つで、社長の田辺茂一や主人公を演じた横尾忠則、評論家の高橋鉄といった人々が恐ろしくへたくそな演技(?!)をしていたことしか覚えていない。その中でヒロイン(?)の書店員(偽だったっけ?)を演じた横山リエ(1948〜)がその天晴れな肉体とともに強く印象に残った。
さて、残念ながら「新宿泥棒日記」の紹介ではなく、篠原とおるの劇画を実写化し、ヒロイン女囚701号松島ナミ(サソリ)を演じた梶芽衣子を一躍有名にした「女囚さそり」シリーズの第1作。どうやらカルト的人気らしいが、この第1作の刑務所内でナミに敵対した片桐を演じたのが横山リエ。
最後、悲惨な死に方をするのはお約束だから仕方がないが、この過大評価気味と思われる映画でも横山リエはきっちり仕事をしていた。

ナミを裏切った刑事・杉見(夏八木勲)が片桐にナミの抹殺を強要中・・・。

あたしにできるかしら・・・。

弾は別の人物に・・・。