おとなのジャズボーカルの極めつけはやはりこのペギー・リー姐さんをおいて他にはいないだろう。ボクが所有しているささやかなペギー・リー(1920〜2002)コレクションの中で今宵紹介するこのアルバムは、「Basin Street East」でのライブ録音で、残念ながら意味はよくわからないが彼女の粋な語りや、突然笑い出したりして歌が止まったりするお茶目さが何とも想像力をかき立てて、実に楽しい。できることならやはり映像で観たかった。選曲も耳慣れたスタンダードはもちろんのこと、彼女のヒット曲「Feaver」やレイ・チャールズへ捧げた「Just For A Thrill」、「Yes Indeed」のメドレーなど心がウキウキしてくる楽しいアルバムである。
[ペギー・リー(Peggy Lee)「Peggy Lee」]