遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休めるとき、
遥か雲海の上を音も無く流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただく果てしない光の海を豊かに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜のしじまの何と饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていった遥かな地平線も瞼に浮かんで参ります…
・・・って、FM放送「ジェットストリーム」の例の城達也のナレーションだが、ジュリー・ロンドン(1926〜2000)のこのアルバムを聴いていたら、ついこのフレーズを思い出した。勿論何の脈絡もないけれど・・・。
コテコテのジャズヴォーカル・ファンなら多分ジュリー・ロンドンが好きだなんて、口に出せないだろうが、ボクはコテコテではないので言っちゃう、「ジュリー・ロンドンが好きだ!」ってね。夜のしじまにはジュリーの囁きのようなハスキー・ボイスがよく似合う。