ボクがリアルタイムでシルヴィ・バルタンを聴いた中坊時代(60年代半ば)は勿論貧しく、小遣いなんてたかがしれていたから、一大決心してレコード屋で買えるのはいわゆるドーナツ盤1枚(当時シングル盤1枚が330円〜370円ぐらいだったか)がせいぜいだった。だからLPなんて指をくわえて憧れるだけ、LP売り場なんて近づきもしなかった。そして40年の時を経て、いまさらなアルバム収集に現を抜かしている訳である。
このアルバムは大ヒットした「アイドルを探せ」を含む64年リリースの彼女の3作目。一部ナッシュビルで録音するなどかなりアメリカを意識した作りになっていて、彼女のいろいろな表情が垣間見えて、なかなか愉しいアルバムだ。
[シルヴィ・バルタン(Sylvie Vartan)「シルヴィ・バルタン・ドゥジューム」(1963年)]
[シルヴィ・バルタン(Sylvie Vartan)「アイドルを探せ」(1963年)]
[シルヴィ・バルタン(Sylvie Vartan)「パリの妖精」(1968年)]