1970年代前半はほとんどジャズばかり聴いていたけど、レコード会社でジャケットのデザインに関わるようになってからは海外や日本のポップスに興味の比重が移っていった。70年代はまだ素直にショボイながらも未来に夢が持てた。そんなぼくらの日常にいろんな意味で陰影をつけてくれたのが当時リアルタイムで聴いたポップスだった。今振り返ると70年代の音楽情況は今と違って男性優位の時代、我が「夜ごとの美女」に招待できる歌姫はそうはいないようだが・・・。
さて、今も現役でがんばっているカーラ・ボノフ(1952〜)を久々に聴いている。CDになって気軽に繰り返して聴けるのが嬉しい。随分秋めいてきた今宵、「ささやく夜」が心に染みる。