今宵の夜ごとの美女は、昼間の美女だった。
出不精でしかも下戸のボクとしてはこの白日のもと、あっけらかんとした解放空間で、ほんの一時とは言え、シャンソンをなされるナマ杉田真理子さまに相見えることができるというこの機会を、逃す訳にはいかなかったのである。
こんなことでもなければ多分一生足を踏み入れることなどなかったであろう横浜線鴨居駅下車徒歩7分の「ららぽーと横浜」は、この日なんと10万人の人出があったという。空前絶後、言語道断の快挙と言うべきであろう!・・・はさておき、天気は晴朗なれど風強く、骨身に染みる寒さの屋外でのステージ、本当にご苦労さまでした、マリコさま。ボクはちょっとだけ、お近づきになったような気が勝手にいたします。
途中マリコさまからメンバー紹介があって、このキーボードのおにいさんは実は演奏に入る前、ボクはてっきりハローワークの公務員関係の人だとばかり思っていた。
でも演奏はなかなか良かったのだった!
ベースのおいちゃんは、いかにもジャズなベーシスト然とした趣であった。
普通の室内のステージではカシャカシャ写真なんかとれっこないので、ここぞとばかりひねたカメラ小僧を実践していた。
という訳で終始トランス状態でファインダーを覗いていたボクとしては、“シェルブールの雨傘”でしょ、それから“わたしはスノッブ(?)”、そして“愛の賛歌”までは覚えているのですが・・・。
やっぱりナマで歌が聴けるなんて・・・と、至福の30分ではありました。