中古CD店で偶然目にして、つい手が出てしまった個性派女優・沖山秀子(1945〜)の1981年レコーディングのアルバム。なんてったって、ジャケットの帯の「私は日本のニグロ!の気で歌ってます。」と言う惹句のインパクトが凄すぎ!
太くて凄味のある声はディープなんだけど歌い方は思ったよりあっさりしていて、彼女独特の節回しと相まって、ジャズのスタンダードがいつもと違った表情を見せて、こういう世界もありなんだなーと納得してしまった。
彼女の十八番とも言うべき「五木の子守歌」から「サマータイム」へとつながるラストは、なかなかの聞き物である。